音律を持たない自由な振動が響きあうトライアングルのようなものづくりの空間へようこそ。


by with-triangle
キラキラした東京をスクリーンの中に映し込んだ前々作、”ロスト・イン・トランスレーション”でソフィアコッポラに出会った。
僕らが普段見ている東京とは少し違う、レンズ越しにみた、つるんとした東京が、たくさんのネオンが光る東京が一人の外国人スターの孤独を美しく描いていた。
やさしいなあととても強く思ったのを覚えている。

新作、"SOMEWHERE"のなかにも、彼女のつくる優しく美しい孤独がとても奇麗に写っていた。
なんでも、審査員だったクエンティンタランティーノは絶賛だったらしく、
一人きりで抱える寂しさが、だれかに出会い癒され、愛情を交換していく作風の彼の感性にも真っすぐ届いたのだろうか。
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そして音がいい。
反則だよ、それは(笑)というタイミング。選曲。
古典的な手法で伝えられる車のエキゾーストノート。臨場感は強くなる。

見終わった後に、ホッとする。
強いエクスタシーはない。ハリウッドのお得意技はない。
だが映画の本質がある。
あ、人生って、少しいいかもな。そう思わせてくれる、スクリーンの向こうの媚薬。
自分の生活への帰り道、少しだけ足取りが軽くなる。
そんな映画だ。


ソフィア、やっぱり凄くいいと思う。
こんな映画を、もっともっと作って欲しい。



映画SOMEWHEREは2011年、4月2日(土)より一般公開。
なお1月中旬、監督のソフィア・コッポラと主演のスティーブン・ドーフが来日予定だそうです。

僕的には、、、ヒロイン役のエル・ファニングに会いたかったなあ…。
(エル・ファニング=I am Samでダゴタ・ファニング演じるルーシーの幼少期を演じた子役女優
 ぶっちゃけ、めちゃめちゃ可愛い。)



art coordinator K
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# by with-triangle | 2010-12-21 12:36 | 映画:movie

不思議な縁

訪仏の前に日本でBS放送にて、AUNというグループが日本人で初めてモンサンミシャルでライブを行った映像を見た。

AUNとは、邦楽界で活躍するスキルを持った様々な若手ミュージシャンを集めて、もっとポピュラーに、もっとシンプルに、もっとかっこよく和楽器の可能性を表現し、世界へ向けて日本文化と和楽器の素晴らしさを子供たちへ、若者たちへ、そして大人たちへ伝えたいーその気持ちに賛同したアーティストが集まり始まったプロジェクト。


世界遺産の建物の中での演奏は幻想的で不思議な世界を作り上げていた。
聴衆も、初めて聴く日本の音を堪能していた。

AUNが演奏していた場所に訪れ、テレビからは伝わってこなかった音の響きや空間の神秘性を感じ取ったとき、それが、どれほど素晴らしいものだったのだろうと、モンサンミシェルでの演奏を思い浮かべた。

日本に帰ってきて、すぐに虎ノ門の森カフェオープニングのの取材に訪れる。
都会の中の癒しをテーマにしたその会場では、あの、AUNの演奏がはじまった。
日本の伝統文化を、新しい形で人々の心に届けるというコンセプトは見事で、邦楽というものを身近に感じることができた。

なにより、BS放送にはじまり、モンサンミシェルでその足跡を感じ、さらに今度は生の演奏を聴けたことに驚いた。


パリでは、ランダムに街を歩き回って入る途中にたどり着いたISSEI MIYAKE のショップ。洗練されたデザインと店内のディスプレイのおもしろさにパリの中の日本を見た。
日本に帰ってきたら、すぐに、三宅一生事務所で働いている若手Sくんから、21-21のお知らせをいただき、駆けつけた。SくんはReality Lab Project Teamの一員で館内のプレゼンテーションを担当し、活躍していた。
その取り組みは、自分の持っている可能性を引き出し、頭の中の考えを全て形に変えるというパワフルなものでとても楽しませてもらえた。

また、一生さんと、アートディレクター浅葉克己さん、惑星学者の松井孝典さんのユニークなコラボレーションには驚いた。
松井先生が一生さんの洋服を身にまとい、現れたときはハッとし、また、それを堂々と着こなしている姿はお見事。ちょっと得意気でもあり、チャーミングだった。
後で、お目にかかったとき、松井先生の私服姿を拝見し、この上ない冒険に挑戦されたのだと思うと、お聴きしたお話はよりおもしろく感じられた。

「学者というのは頭の仲で啓蒙し、発表する手段は学会や論文という形だったが、頭の中の想いを表現するという手段はいろいろあり、アーティストのコラボレーションしてみて、改めて、自分のやっていることを外に向けて表現するべきだと感じた」

という異業種とのコラボレーションの魅力を充分に感じられる取材となった。

まだまだ、他にもたくさんのことがフランス発日本で繋がっていく。

with Triangleのものづくりは、他ではなかなか実現しにくいコラボレーションで、そこで起きる新しい化学反応を楽しみたい。

来年に向けての制作活動を含めたさまざまなプランが動き始めた。
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# by with-triangle | 2010-12-17 13:54
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休日にモン・サン・ミッシェルまで足を運ぶ。
数々の友人に、遠いよ~とか、お天気が悪いとたいへんよ~といわれながらも決行した。

今回の仕事をかねた旅で、路上で雨に降られたことはない。
曇天の続くパリのはずが、滞在した全ての日に太陽が輝き、青い空を見ることができた。

特に世界遺産モン・サン・ミッシェルは天気によってまったく印象が変わる。
建物の中も光があふれ、ステンドグラスのやわらかい水色やグリーンの彩りが、天使のささやきを伝えてくれるようにきらきらと話しかけてくる。

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石で造られた壁面に耳を当てこの建物を造った人々の声を聞く。

水面の満干により、水の中に浮かんで見える幻想的なようすは、本当に美しい。

あまりの光の強さに沼地シルエットが浮かび上がる。
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ライトアップされた風景も、夜明けの朝もやの中の世界も、この一瞬しかみることのできない貴重な体験をすることができた。
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神聖な気持ちになる。
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# by with-triangle | 2010-12-04 13:06 | 旅:travel
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ルーブル美術館はとてもじゃないけれど1日では回れない。
人気のスポットは人だかりで、ガイドツアーもあれば、絵画の前に座り込んで解説を受ける学生の姿も見受けられた。

絵画だけでなくいろいろな展示品があり、建物自体も素晴らしい。
天井も美しく彩られている。
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イーゼルをたて、模写をしている人たちもところどころ見かけた。
実に正確な模写だ。

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美術館の地下のスペースではパリフォト祭が開催されていた。
世界各国から集まった写真の展示会。
作家もいれば、出版社やコーディネーターのブースもあり、それを求めて世界中から集まった人たちで会場は大変混雑していた。

日本からもいくつかの出版社がブースを出展。

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日本の古い写真集はとても二人気が高く、1冊18万円もするものもあった。

日本の写真集を扱っているコーナーには、フランス在住の日本人のコーディネーターさんもいれば、N.Yの出版社の方もいる。
いずれも、日本の古い写真は人気がありますよとひとつずつ丁寧に説明していただく。

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日本の作家さんは、フランスでは小さいころから美術教育がきちんと行われているので、生活にアートを取り入れる習慣があり、絵や写真に対する見方も日本とはまったく違うように感じるので、フランスで仕事をしたほうが楽しいとお話くださった。

30万点以上の美術品を収めたルーブル美術館の入館料も円高の影響もあり、日本円で千円くらい。
街の建物も100年以上の石造り。
色あせない文化が根付くための教育や思想が待ちにあふれている。
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# by with-triangle | 2010-11-30 17:25

パリの夜を闊歩する

パリでの待ち合わせ。
まずは、ホテルRitzのティールームにて。

初めましてとは思えない懐かしい友に会うかのように話が弾む。
入り口でKさんの名前で予約して頂いていたため、スムーズに席に着き、素敵な中庭を見ながら、おいしい紅茶とパリならではの小さなお菓子をいただきながら、楽しいひとときを過ごす。
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言葉は、日本語だ。
たくさんのコトバを何の違和感なく話せる彼女に甘えて、パリの習慣からギャラリーの情報、おいしいお店など様々など、あっという間に時間が過ぎた。

演劇について話しているうちに、自分がどのように生きたいのか、何を表現したいのかなど話は深まり、パリにいるからこう考える、日本にいた時はこう考えたなど、幅広い視野のもと面白い展開となった。

その後、checoの友人フランシスとそのフィァンセと待ち合わせ。
フランシスを紹介してもらったものの、何の情報もなく会えるかどうかちょっと不安になり、うろうろしながら人を捜している男性に声をかけようかと迷っていた。
checoの友人らしからぬ風貌に、思いとどまっていたら、あぁ、この人だ!と直感する人物が現れ無事、待ち合わせ成功となった。

スーパーでサンドイッチと飲み物を買い、夜の街を散歩する。
翌日に地下鉄で行こうとしていたエッフェル塔までの道すがら、フランス語と英語と日本語を混ぜ合わせながら、建物を紹介してくれる。
夜の散歩は予定外の楽しい出来事で、クリスマスを前にイルミネーションが始まった街は上品な光に包まれ、美しい。
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ネオンに彩られたエッッフェル塔は格別で、パリに来た実感が徐々に湧いてきた。
その夜の夢はフランス語で喋り始める(笑)
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# by with-triangle | 2010-11-17 18:31 | 旅:travel