音律を持たない自由な振動が響きあうトライアングルのようなものづくりの空間へようこそ。


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丹羽くんに会ったのは4年ほど前だろうか。

高円寺で、当時ギャラリーを運営していた丹羽くんに道を尋ねたのがきっかけで仲良くなり、その後、彼のユニークな活動に毎回驚きながらも、アーティストとしての姿勢に感銘を受ける。

今回、展覧会の案内状を受け取り、会場に訪れた。

丹羽くんのことを一言で紹介するのはとても難しいので、彼のプロフィールをそのまま転記させていただくと

丹羽良徳 にわ・よしのり
1982年愛知県生まれ。2005年、多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒。
路上を活動の拠点とし、国内外で、コミュニティーベースのプロジェクトや、社会への介入を試みるパフォーマンスを発表。主な作品に鳥インフルエンザが流行した時期に鶏にイラク戦争や身の回り様々な質問をしにいく「ヤンキー養鶏場」、東ベルリンの水たまりを西ベルリンの水たまりに移しかえる「水たまりAを水たまりBに移しかえる」など。
主なレジデンスに2005年、VENT Residency Programme(オックスフォード、イギリス)、2007年、TAOH residency(スタヴァンゲル、ノルウェー)、2010年、HIAP-Helsinki International Artist-in-residency Programme(ヘルシンキ、フィンランド)など。
また、都内の公共空間を活用した国際芸術祭「Artist as Activist」などを企画しオルガナイザーとしても活動する。最新作に2010年3月ヘルシンキで制作された「泥棒と文通する」。

とある。

会場では、さまざまな映像とオブジェが展示されている。
今年の新作「泥棒と文通する」はなんとヘルシンキの銀行ビルの壁に、営業時間終了後の夜間に「泥棒のみなさま、今が盗みに入るときです」というメッセージを大型ライトプロジェクターで投影した様子を映像に収めている。
反社会的人物である泥棒とコミュニケーションを取ろうと試みる。

また、「何のためでもない76人の集合写真」では、一人旅の途中、トロントで観光名所であるCNタワー付近でトロント市民と一緒に記念撮影している。事前に何のためでもない集合写真であることを伝え、それでも集まってくる人たちが、それぞれの目的を勝手に見つけて、お互い見知らぬ同士が「みんな」や「私たち」と呼ぶ領域を探るなど、新しいコミュニケーションの形を提案する。

ノルウェーでは100匹の猫と握手し、それをドキュメンタリーとして映像に収める。

思いついた世の中への疑問を次々と形に変えて表現する。
そういえば、初めて会ったとき、道を尋ねると、
「何しに行くの?」と丹羽くんはあたしに聞き、人を探していることを伝ええると
「どんな人?」と興味を持ち、探し人の似顔絵をサラサラと描き、それをギャラリーのウィンドーに貼り付け、一瞬の出会いから、目的を共有する仲間となったことを思い出した。

「丹羽くん、お久しぶり!」と声をかけると、「日本でこんなふうに大々的にやる作品の公開は初めて。活動の80%は海外なんだ。日本は言葉が通じなくて、、、、。」と開口一番に嘆いていた。


丹羽君の活動は、自己表現にとどまらず、社会に対する疑問や質問を解決するための手段をアートに携え、人々に伝えていく。

物事への関心を高め、つながりを見つけ、現実にコミュニケーションを取ることで生きる意味を見出す。
ネットなどの媒体を通さずに生身でコミュニケーションしていく彼の姿をたのもしく感じた。(伊藤史織)

                                  
「複合回路」Vol.3 丹羽良徳展
アクティヴィズムの詩学 /キュレーター:鈴木勝雄
Complex Circuit - The Poetics of Activism
Curated by Katsuo SUZUKI

丹羽良徳 Yoshinori NIWA
2010年7月24日(土)~ 9月11日(土)
夏季休廊8月8日(日)~23日(月)
11:00~19:00 日月祝休 入場無料

ギャラリーαM
東京都千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビルB1F
T 03 5829 9109   alpham@musabi.ac.jp
www.musabi.ac.jp/gallery/
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by with-triangle | 2010-07-25 12:25 | アート:art

さらぱ八月のうた

劇団MOP最終公演は大阪を皮切りに現在高知県を回り、東京新宿東口紀伊國屋ホールは8月4日〜16日。

会場で配布されるフリーパンフには、劇中にでてくる「別れのうた」にちなんで劇団員の思い出の歌が掲載されている。

それぞれの歌とエピソードを知ると、どんな曲なのか聴きたくなる。

私が今、ちょうど耳にしている曲はジブリ映画の挿入歌にもなっているユーミンの「やさしさに包まれたなら」。

小さいころは神様がいて不思議に夢を叶えてくれた〜と始まるこの歌の通り、こどものころの夢はほぼ叶っているように思う。この曲を初めて聞いたときは、その通り!と納得。

ただ次のフレーズの「やさしい気持ちでめざめた朝はおとなになっても奇跡がおこるよ〜」と続く。
確かにそうかもしれないが、このやさしい気持ちでめざめるということはとても難しい。

どうすればやさしい気持ちでめざめることができるのだろうか。

う〜ん、なぞである。

やさしい気持ちでめざめたかどうかはわからないが、「さらば八月のうた」の舞台ではおとなになっても神様の存在をを感じることができる。
ラジオの神様、運命の神様、歌の神様…。

やさしい気持ちでめざめられない私も、この舞台を観て、おとなになっても神様がいることを知る。(史織)
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by with-triangle | 2010-07-23 22:25 | そして、幕があがる(演劇)

いよいよ出発!

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本日で劇団MOPの最後の稽古が終了しました。

台本の完成は2、3日前というすざましさ。

今回、劇団MOP解散にむけてTVの密着ドキュメンタリーが入っていてOプロデューサーにいただいたウコンで乾杯!

3週間前は、「ほんとに最後?」と思うほど、いつもと何もかわらず始まった稽古でしたが、お芝居のキーワードとなる歌が出来上がってきたころから、なんだかそわそわして、通し稽古を見たときには、みなさんにストーリーの流れについて意見を求められても、現実と舞台が交差して、もうストーリーを追ってる場合じゃないくらいパニックに…。

本番はいったいどうなっちゃうんでしょうねぇー。

まずは大阪公演からスタートです。
東京公演の平日は若干チケットあります。
ぜひ見に来てください。
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by with-triangle | 2010-07-13 09:25 | そして、幕があがる(演劇)

夕暮れ

今日の夕暮れは夏っぽいですね。
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東京は昼間凄い風雨でしたから、ホッとします。


昨日はワールドカップの決勝をライブで見たせいで寝不足です…。



(art coordinator K)
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by with-triangle | 2010-07-12 19:44 | 日々のできごと
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「未来への提言」というNHKのシリーズが書籍になっていて、
先ほど本屋で偶然見つけた建築家のレンゾ・ピアノと安藤忠雄の特集本を手に取った。

レンゾ・ピアノ氏は日本では関西国際空港の設計で知られる。かくいう僕は知らなかったのだが…。
安藤忠雄さんはいわずと知れた日本を代表する建築家。大阪を拠点に、世界中に安藤建築は存在し、ラブコールが絶えない気鋭の建築家だ。

建築は面白い。まだ詳しくはないけれど、足を踏み入れれば少なからず何らかのメッセージを感じ取れる。
建築は大きい。
だからこそそれを扱う建築家そのものにも器の大きさが求められるのだが、圧倒的な建築には等しく圧倒的なその建築家の強さが込められていて、対峙する時にそのエネルギーを感じる事が出来る。

土地土地の文脈を汲み取り、そしてそれを端的に表現して、数々の折衝を乗り越えて、人が入る形にする。
旅先で訪れる素晴らしい建築からはその磨かれたメッセージを受け取る事ができる。
端的に表されたそれは、まさに『詩的』と呼ぶのにふさわしい。
レンゾ・ピアノ氏はそう言う。



関西空港はまだ行った事が無いのだけど、いくのが少し楽しみになってきた。
上空から見ると翼を広げたグライダーのような形をしている関西空港。
降り立った時に感じるメッセージはどんなものなのだろうか。
イタリアからやってきた詩人が残した声は、まだ聞こえるだろうか。
楽しみだ。



(Art Coordinator K)
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by with-triangle | 2010-07-06 16:00 | アート:art
丸善丸の内本店4階に、松岡正剛氏プロデュースの松丸本舗がある。

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これがすごい!
こんな本屋さんが身近にあったらしあわせだなぁとつくづく思った。

なんともいえない絶妙な並びの書籍は、他の書店で見るよりもイキイキとして、本たちがおしゃべりしてる。
その声を聴きながら、手に取ると本はとてもかわいらしく、チャーミングに見える。

あっという間に何時間も立ち尽くす。

著名人の本棚も再現されていて、これは、その人の人生を垣間見るようでとてもおもしろかった。

一般書籍もマンガも敷居がない。

圧巻である。

本が新鮮に見えるオアシスだ。(伊藤史織)
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by with-triangle | 2010-07-04 23:26 | 本:book

大嶋宏成の新たなる挑戦

「生きるために人は夢を見る」に登場する大嶋宏成氏はボクサー引退後、ジムのマネージャーをしながら俳優になり、昨年は映画やテレビドラマにも出演している。

今回は新たに舞台に初挑戦。

「いい舞台にするから絶対にみにきてほしい」と連絡を受け、試合のときと同じようにドキドキしながら会場にむかった。
大嶋氏の自伝をもとにつくられたフィクションで、彼は主役で、とても落ち着いていて、りっぱにその役を務めた。

ほかにも、元日本チャンピオンのコウジ有沢氏や元世界チャンピオンの佐藤修氏も出演。

出演者の熱のこもった演技は、強いエネルギーを発しながら舞台さながらの醍醐味が伝わってきた。

ストーリーが大嶋氏のデビューから引退までにまつわるため、長年取材で関わったいろんなことを思い出し、途中からはストーリーを追えなくなった。

フィクションよりも、現実のほうがずっと過酷で衝撃的だった。
そのひとつひとつが沸き上がるように頭の中にあふれ、息苦しくなった。

大嶋氏が「ボクシングをもうやりたくない」といってから新しい道に真剣に取り組み、とても大きく成長している様を見て、誇らしく思う。

今後の活躍がますます楽しみだ。
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by with-triangle | 2010-07-03 20:50 | 生きるために人は夢を見る
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劇団M.O.Pの最終公演の稽古場にお邪魔しました。
写真の柑橘系フルーツは今回地方公演が開催される高知県から差し入れされた「小夏」です。

しっかりした実と甘さと、スッキリしたすっぱさはまさに今回のテーマそのもの。

この甘酸っぱい香り、鮮やかなレモン色が象徴する奥深い青春の物語。

いつもと変わらない和やかな雰囲気と、役柄を細胞に落とし込む緊張感のふたつが交差して、どきどきわくわくしながらその場の息吹を吸収しました。

取材した日は、女性の衣装あわせ。
年代に合わせた流行を探ります。

ほらほら、W浅野のルックス!
あの頃、ジャケット以外にもブラウスやTシャツにも肩パットの入ってたやん。

あー、こんなんあったなぁ。

など、役のイメージと時代背景を考えながら盛り上がりました。

さぁ、締めくくりの幕開けまであと少し。

ぜひご来場ください.

劇団M.O.P 「さらば八月のうた」
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by with-triangle | 2010-07-02 10:32 | そして、幕があがる(演劇)