音律を持たない自由な振動が響きあうトライアングルのようなものづくりの空間へようこそ。


by with-triangle

カテゴリ:発見!:discover!( 3 )

幸福音 新しい時代の音

サウンド・スペース・コンポーザーという職業をご存知だろうか。

日常、私たちはいわゆる音楽以外にもいろいろな音と触れ合っている。
たとえば、駅の発車合図をあらわす音。
車のエンジン音。
携帯の着信音。

気が付けば音に囲まれている。

何気なく聞いている音をプロデュースして、その空間を豊かになり、そこで集う人々が幸せになる音を作り出す仕事がサウンド・スペース・コンポーザーだ。


先日、エレベーターの中で、サウンド・スペース・コンポーザー井出祐昭氏にお目にかかり、ご近所のよしみで「いつでも遊びにいらっしゃい」といっていただき、早速工房にお邪魔した。

そのご活躍は広範囲にわたり、初代新宿駅の発車サウンドや「愛・地球博」、表参道ヒルズから医療に関わる音楽まで担う。

音を作るというのは、工学的な仕事かと思っていたが、それは井出さんとお話していて、工学的なことだけではとても成り立たず、その空間を幸せにする波動や周波数、そこで過ごす人々の精神状態まで、やさしく包み込むような感性で創られていることに驚いた。

「見えないデザイン」という本には、いかにその音が作られたのかが詳しく書かれていて、新しい発見がいっぱい。

a0154299_10265653.gifこの本の巻頭に

「草にも、花にも、機微にも、大地にも、海にも、宇宙にも、
命あるものにはみんな音がある
そんな音に耳を澄ますこと
そんな命と自分の身体とが触れ合うことのよろこびを
多くの人々と共有できるようにすること」

という言葉がある。
office with Triangle の名前の由来である「誰もが触れたことのある体鳴楽器・トライアングルのように打てば響き、音律を持たない自由な振動が、波紋のように広がっていくものづくりをしたい」とお話すると、「このめぐり合わせもトライアングル効果。一緒になにか創りましょう!」と井出さんからうれしい言葉をいただいた。

新しい世界の扉が開けて、本当にうれしく思う。(伊藤史織)
[PR]
by with-triangle | 2010-09-03 10:40 | 発見!:discover!
かつて、出張先で見つけた天童オルゴール博物館は、とても素敵な場所で、かずあるオルゴール博物館の中でも、また、訪れたいと思っていた場所である。


そして、今年の春、GWを過ぎたにも関わらず、まだ、桜はつぼみのころに訪れる機会を得た。

平屋建て延べ床面積約1000平方メートルの館内では、アヴェ・マリアなどを奏でる1890年ドイツ製の家具調のオルゴール、人形がはしごで曲芸を行うオルゴールなどが“演奏会”を繰り広げ、またストリートオルガン、蓄音機などの音響装置など、オルゴールを含め約100点が展示されていた。

http://www.arsbel-tendo.com/tenji_1.html

今回訪れたときには隣接するレコード館でもゆっくりと音楽を楽しむことができた。
もともと、花を育てる温室に、クラッシック音楽を流すと、花がよく育つということで、贅沢にも大変すばらしいステレオが使われていた。そのオーディオに魅せられた人たちと、時代の流れによって、行き場を失った大切なレコードをどうにかしたいと熱い想いを持った人たちの協力を得て、レコード館として公開されていた。
http://www.arsbel-tendo.com/record.html


その中でもっとも多くを占めたレコードはビートルズ。
名作がたくさん並んでいた。
a0154299_14525782.jpga0154299_14531615.jpg

リクエストすると、快く聴かせてくださり、オルゴールとは別の楽しみも味わえた。

再度、どんなイベントがやっているのかとHPを除くと、「2010年6月13日閉館しました」とあるではないか、、、、。


1ヶ月前にはそんな気配はまったくなかった。
館内の係りの人たちはみな、こよなくオルゴールを愛し、大切に心をこめて演奏し、その心づくしの音を澄んだ空気の中で聴いた人たちは、清らかなオーラを放ちながら帰る。
とても神聖な場所のようにも感じていた。

理由はわからないがとても残念である。

運営する東北パイオニア(天童市)は今後、施設と所蔵品の一括売却先を探す方針とのこと。

ぜひ、新たなスポンサーが見つかることを祈りたい。(史織)
[PR]
by with-triangle | 2010-06-20 15:00 | 発見!:discover!
先日少し触れたリビングライブラリーについて、「いったいどういうこと?」とメールをいただいたので、もう少し、詳しくご紹介します。


リビングライブラリーとは、障害のある人やホームレス、セクシャルマイノリティなど、誤解や偏見を受けやすい人々を、「生きている本」として貸し出すというライブラリーです。

私が体験したものは、まず、本(人)の紹介文が書いてあるリストを見て、借りたい本を選びます。
本を貸し出してもらえる時間は決まっているので、予約をします。
1冊の本を1~4人で同じ時間帯に借りることができます。

私は、どの本にも興味があったので、本を指定するというよりは時間的なタイミングで、選びました。

本のある個室に伺うと私以外に3人の読者がいて、本を囲むように座ります。
そして、本である人が、ゆっくりと丁寧にお話を始めてくださいました。

日常では感じ取ることができないことを、淡々と、静かにお話くださり、その人の生きる美しいたたずまいに私は圧倒され、普段あまり意識しない「生きている」ということを深く実感しました。


私も、学校での講演会やワークショップ、トークイベントでお話しすることもありますが、このような形で深々と伝えることは容易ではありません。
まさに、じっくりと本を読むような時間をすごしました。

お話が終わると、読者からの質問を受け付けていただき、トークセッションする時間も、設けられています。

ここで本として、登場してくださる方々は、突き抜けていて、本当に過酷な情況を受け入れ、覚悟を持って生きているということを感じました。
障害や難病を抱えて、ここにいたるまでがとても困難なのだとも感じました。

けれども、それは、障害や難病の苦しみではなく、誰しもが平等に持っている生きるための苦しみや困難でもあり、たまたま、人と違った形で表に現れているのだと受け入れた瞬間から、どう生きるかという道筋が見えてくるのかもしれません。

a0154299_11455231.jpg生きるために人は夢を見る」の本の取材で出会ったボクシングに挑んでいる青年たちも、チャンピオンになるために闘っているというのは表面的なもので、実は、生きるために闘っているのだということを強く感じたように、障害や難病と闘っているのではなく、誰しもが感じている生きるために闘っているということなのだと思います。

生きるって「闘う」なんて言葉がいるほど大げさなものなの?と何気ない日常では思います。
また、生きるって闘うためではなく、喜びを感じたり、楽しむものでしょ?って。

楽しいことばっかり考えている日々の中に、ふと、こういう時間を持つことで、新しい発見があったり、自分の知らない世界が広がったり、ものの見方が深まったり、自分があえて見ようとしていなかった自分自身のことに気づいたり、、、、、。

リビングライブラリーを体感し、そんなことを感じました。
常設ではないのですが、機会があればぜひ、体験してほしいです。  伊藤史織

リビングライブラリーHP
http://living-library.jp/livinglibrary.html
[PR]
by with-triangle | 2010-06-16 11:47 | 発見!:discover!